歴史と文化が息づく金沢市内には、朱色の鳥居が連なる神社や寺院が点在しています。兼六園近くの石浦神社は101基もの朱塗り鳥居が参道に並び、写真映えする注目スポットとして人気です。
学業成就の金澤神社や足腰守護の広坂稲荷神社、加賀友禅発祥の龍国寺なども鮮やかな鳥居を擁し、散策ついでに立ち寄りたい隠れた名所と言えます。本記事では「金沢 赤い鳥居」にまつわるスポット情報や撮影ポイント、おすすめルートを解説します。
金沢で見られる赤い鳥居スポット
日本各地の神社にある朱塗りの鳥居は、参拝者の願いを神域へ導く重要な門です。金沢市内にも歴史ある神社が点在し、鮮やかな朱色の鳥居が観光客を魅了しています。特に兼六園や美術館周辺に位置する石浦神社、金澤神社、その境内にある広坂稲荷神社では、趣向を凝らした鳥居が印象的です。
これらの鳥居が注目される理由の一つは、金沢の観光名所に近い立地です。石浦神社の鳥居参道は市街中心部にあり、夜間ライトアップも行われるためフォトスポットとして人気です。また、朱色の鳥居と桜や紅葉、金沢城・兼六園周辺の景観とのコントラストが話題を呼び、SNSで情報が拡散されることで訪れる人が増えています。
| 神社・寺名 | 鳥居の数 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 石浦神社 | 101基 | 朱塗りの千本鳥居参道(奉納永代鳥居)、縁結び・学業成就のご利益 |
| 金澤神社 | 数基 | 朱塗りの楼門と鳥居、学問の神として学業成就・金運成就のパワースポット |
| 広坂稲荷神社 | 複数基 | 石段に朱色の鳥居群、足腰守護のご利益 |
| 龍国寺 | 約20基 | 宮崎友禅斎の墓がある神仏混交の寺、鳥居が連なる参道 |
石浦神社の赤い鳥居

石浦神社(いしうらじんじゃ)は金沢市中心部、兼六園入口の真弓坂口の向かいに位置する古社です。西暦547年創建と伝えられ、縁結びや学業成就にご利益があることで知られています。境内北側の斜面に続く朱塗りの鳥居参道は、近年「奉納永代鳥居」として101基もの鳥居が新設され、観光客にも人気の撮影スポットとなりました。
奉納鳥居101基の由来
2019年11月、石浦神社では参道に101基の鳥居が建立されました。社務所によれば100本はひと区切りの数字であることから、新しい時代の幕開けを意味して101本にしたとのことです。この鳥居群は木造の古式工法で作られており、榊(さかき)を用いた銘板には奉祝・令和元年記念の文字が刻まれています。高さ約2mの朱色の鳥居が細長く並ぶ様子は、空に向かう朱色のトンネルのようで圧巻です。
夜間ライトアップと撮影スポット
石浦神社の参道は夜間にライトアップされることもあり、暗闇に浮かぶ赤い鳥居が幻想的に輝きます。夕暮れ時になると温かな灯りが鳥居を照らし、石段に夕陽が差し込む風景はフォトジェニックそのものです。
参道の途中や中腹から見下ろすアングルでは、朱色の鳥居が延々と続くダイナミックな構図を撮影できます。晴れた日の早朝は人影も少なく、静かな雰囲気の中で写真を撮ることができます。
アクセス・周辺観光情報
石浦神社へは金沢駅から路線バスで兼六園下バス停(真弓坂口)下車徒歩すぐです。徒歩の場合、兼六園入口真弓坂口から広坂交差点を渡った場所に社殿があります。兼六園、21世紀美術館、金沢城公園など中心部の観光名所に隣接しているため、散策コースに組み込みやすい立地です。境内は無料で自由に参拝でき、参道入口にはベンチや自販機も設置されています。
金澤神社の赤い鳥居
金澤神社(かなざわじんじゃ)は兼六園随身坂口横に鎮座し、菅原道真公(学問の神)を主祭神とする神社です。寛政6年(1794年)に加賀藩の第11代藩主・前田治脩によって学業成就祈願のために創建されました。朱塗りの立派な楼門や本殿が印象的で、境内には思わず目を引く朱色の鳥居が配置されています。
神社の歴史とご利益
金澤神社は元々加賀藩主が学業成就を願って建立したため、長らく藩主専用の神社でした。明治維新後に一般公開され、現在では「最強学業御守」の神社として受験生に人気です。境内には金沢の地名の由来となった名水「金城霊沢(きんじょうれいたく)」が湧き出ており、金箔を発見した伝説ゆかりのスポットとして金運アップのパワースポットとも言われます。参拝者は入口付近の鳥居をくぐり手水でこの名水を汲んで身を清めることができます。
朱塗りの楼門と鳥居
朱塗りの楼門(神門)は金澤神社の象徴で、参道の鳥居群とも調和しています。楼門の鮮やかな朱色は朱印帳にも使われ、社殿前には赤い鳥居がそびえ立ちます。鳥居を背に狛主神社名などが詠まれた看板が掲示されており、朱色に彩られた神殿と荘厳な鳥居の組み合わせは非常に華やかです。参拝者は楼門前で鳥居越しに社殿の姿を眺めたり、朱塗りの鈴緒を鳴らして祝詞を奏上できます。
金城霊沢・鳳凰山の見どころ
金澤神社境内には「金城霊沢」と呼ばれる春があり、ここで水を汲むと金運や縁起に良いとされています。伝説では、戦国時代に芋を洗っていた人が砂利の中から金箔を発見したことが金沢の名の由来になったとされます。金沢神社の入口から鳥居をくぐり境内に入った先に金城霊沢の水汲み場があり、参拝者は空のペットボトルなどを持参して無料で名水を汲むことができます。
また楼門近くの「鳳凰山(ほうおうさん)」と呼ばれる小高い丘には稲荷社があり、狐の石像が祀られています。朱色の鳥居と神殿が見下ろす風の中、金澤の街並みを望むことができるため、絵馬掛所と合わせてお参りスポットとして人気です。
学業・金運成就のパワースポット
学問の神・菅原道真公を祀る金澤神社は、受験合格や学業成就、金運向上のパワースポットとして知られます。合格祈願の絵馬や学業御守を求める参拝者が多く、朱塗りの鳥居をくぐって本殿へ向かうことで「知識」が授けられるとされています。また、金運にまつわるスポットも多く、名水で知られる金城霊沢の水をタンクに汲む人も。鳥居の赤と緑青色の水で彩られる金運パワースポットとして親しまれています。
広坂稲荷神社の赤い鳥居
広坂稲荷神社(ひろさかいなりじんじゃ)は石浦神社の敷地内にある小さな稲荷社です。足腰の守護を祈願する社としてしられており、特に石浦神社参拝者や周辺住民から信仰されています。社殿へ続く石段参道は急勾配で、両側を朱色の鳥居が連ねる様子がまるでトンネルのようです。境内には複数の狐の石像も立ち、神仏習合の名残を感じさせる不思議な景観が広がっています。
稲荷神社の由来とご利益
広坂稲荷神社は石浦神社の宮司によって創建され、京都伏見稲荷大社の分霊を祀っています。「広坂」の地名由来は諸説ありますが、この稲荷社の名がそのまま広坂の名前の由来ともなっています。主祭神は足腰健康の神・倉稲魂命(うかのみたまのみこと)で、階段を上り下りする人々の足の安全や関節を護るとされます。登山や歩行の安全を祈る参拝者が多く、特に冬季は石段が凍結するため安全祈願に訪れる人も少なくありません。
朱色の鳥居が連なる石段参道
広坂稲荷の石段参道は、まさに赤い鳥居がひとつずつ続く「鳥居トンネル」と呼べる光景です。下から見上げると鳥居が階段の上下で連続し、色鮮やかなゲートが空へと伸びていく様子が迫力満点です。上り切った先の山門や奥社から振り返ると、鳥居が段差で重なって見える絶好の写真スポットになります。石段は急ですが、両側に手すりがあり整備されているので安全に登れます。
足腰守護のパワースポット
足腰守護の神社として、広坂稲荷は力強い参拝対象です。特に足の痛みや腰痛を改善したい人、長距離歩行の安全祈願に訪れる人が多いです。登り始める前に鳥居の前で一礼してから参道を上ると、参拝者自身が「登る行為」で健康祈願していることになります。狭いながらも奥社まで参拝でき、下り坂で足に不安のある人にはかえって神経を意識させる安全祈願の場にもなっています。
龍国寺の赤い鳥居
龍国寺(りゅうこくじ)は金沢市東山の曹洞宗寺院で、加賀友禅の基礎を築いた宮崎友禅斎の墓所として知られています。寺伝によれば、1671年に前田利家の持札を祀る高徳稲荷神信仰のため創建され、結果として寺院ながら赤い稲荷鳥居が並ぶユニークな境内となりました。境内の石段参道からは朱塗りの鳥居が並んだ様子が見え、神仏習合の雰囲気を感じさせる不思議な空間が広がっています。
龍国寺の歴史と見どころ
龍国寺は寛文11年(1671年)に創建され、加賀藩初代藩主・前田利家が所持していた稲荷神の護符を祀るために建立されました。そのため、書院造の山門をくぐると、まるで神前参拝するかのように赤い鳥居が続く参道が現れます。本堂裏手には加賀友禅を完成させた宮崎友禅斎の墓所があり、友禅にまつわる木像や句碑も点在しています。寺宝には友禅斎の木像が安置され、毎年5月には友禅祭が開催されます。
赤い鳥居が並ぶ参道の雰囲気
本堂へ続く石段参道には朱色の鳥居が連なり、一つの鳥居の内側から次の鳥居が見えるよう配置されています。下から見上げると鳥居の赤が重なって神秘的なトンネルのように見え、まさに稲荷神社そのものの景観です。階段の途中には狐の狛犬像も配置されており、朱色の鳥居との組み合わせが独特の風情を醸し出します。参道を登りきると見晴らしがよくなり、白山市方向の町並みを遠望できます。
アクセスと周辺観光
龍国寺は金沢市東山2-25-72にあります。主なアクセスはバス利用で、兼六園や21世紀美術館から車で約5~10分です。徒歩ならば兼六園の真弓坂口から東へ約1km、まちの小路をたどって行くルートもあります。境内は無料で開放され、自由に参拝できます。周辺にはひがし茶屋街もあり、観光ルートに組み込みやすい立地です。ただし本堂内の見学には予約が必要な場合がありますので、公式サイトで事前確認を。
金沢赤い鳥居の撮影・観光ポイント
- 石浦神社:中腹から101基の鳥居を見下ろす構図がダイナミック。夜間にライトアップする日もあり、幻想的な光景が撮れます。
- 金澤神社:朱塗りの楼門と鳥居を一緒に収めると趣深い写真に。昼間は鳥居越しに本殿が映え、夜は名水エリアの照明も味わい深いです。
- 広坂稲荷神社:石段の下から見上げる構図が迫力満点です。鳥居の連なりと空を背景に撮影するか、頂上付近で参道全体の鳥居を俯瞰するアングルもおすすめ。
- 龍国寺:石段を下から見上げ、連続する鳥居のトンネルと奥の本堂を同時にフレームに入れると臨場感ある一枚になります。晴天時に逆光で撮ると朱色が鮮やかです。
ベストな訪問時間帯と季節
早朝や夕方は光が柔らかく、人が少ないため静謐な景色を撮影しやすくなります。特に石浦神社では夜間ライトアップが行われる日もあり、朱色の鳥居と照明のコントラストが幻想的です。また春の桜や新緑、秋の紅葉が鳥居の朱色によく映え、彩り豊かな写真を狙えます。混雑を避けるには平日の午前中の訪問がおすすめです。
参拝マナーと混雑回避
鳥居や参道では静かに礼儀正しく行動しましょう。写真撮影の際も、他の参拝者に配慮し大声を出したり三脚を広げたりするのは控えます。週末や祝日は観光客で混み合うことが多いため、時間に余裕を持って訪れるか、平日利用を検討してください。特に人気の石浦神社は午前中早めや夕方遅めに行くと比較的空いている場合があります。
まとめ
金沢の朱色の鳥居は、歴史ある神社や寺院の格式と自然美が融合した隠れた名所です。石浦神社の103本の鳥居参道、金澤神社の朱塗り楼門、広坂稲荷神社の急階段、龍国寺の神仏混交の鳥居など、それぞれに異なる魅力があります。いずれも桜や紅葉の中で鮮やかさを増し、夜間ライトアップで幻想的な表情を見せるため、季節や時間帯を工夫して訪れると良いでしょう。歩きながら朱色の鳥居をくぐることで歴史を感じられると同時に、フォトジェニックな景色も楽しめる金沢ならではの観光体験です。滞在スケジュールに合わせて効率よく巡り、思い出に残る一日を過ごしてください。
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